 
            お米(精米)と玄米の違い|栄養・味・保存・炊き方まで徹底解説
精米と玄米の定義
【精米(白米)】
玄米から「ぬか層」と「胚芽」を取り除き、主にでんぷん質の胚乳だけにした状態。
特徴:白くつやがあり、ふっくら・やわらかめで甘みを感じやすい。消化が良く日常使いしやすい。
【玄米】
もみ殻のみ除去し、胚芽とぬか層が残る“まるごと”のお米。
特徴:香ばしく噛みごたえがあり、食物繊維・ビタミンB群・ミネラルが豊富。満腹感が持続しやすい。
【用語ミニ解説】
 胚乳=米粒の中心。エネルギー源(炭水化物)が多い/胚芽=芽になる部位。ビタミンB群など/ぬか層=外側の薄皮。食物繊維やミネラルが多い
栄養価の違い(ざっくり比較)
・玄米:食物繊維、ビタミンB群、マグネシウム、鉄などが多め。ゆっくり消化され、食後の満足感が続きやすい。
・精米:胚芽・ぬか層を除くため微量栄養素は相対的に少なくなるが、消化が良く運動前や子ども・高齢者にも向く。強化米(ビタミン等を添加)を選ぶ手も。
味・食感・満足感
・精米:ふっくら・つや・やわらか。幅広いおかずと相性が良く、弁当でも食べやすい。
・玄米:香ばしさとプチっとした食感。噛むほど甘み。丼物や汁気のあるおかずとも好相性。
保存と日持ちの目安
温度・湿度・光が劣化の三大要因。
精米:常温は短期(春秋2〜3週間、夏は避ける)。冷蔵(野菜室)で1〜2か月。長期は冷凍推奨。
玄米:胚芽の油分が酸化しやすい。冷蔵で1〜2か月が目安。高温期は冷凍が無難。
いずれも密閉容器+乾燥剤で風味キープ。虫混入防止に月1回は在庫チェック。
炊き方の基本(精米/玄米)
精米(白米)の基本ステップ
①正確に計量(1合=180ml)。
②やさしく洗米:最初の水はサッと捨て、2〜3回やさしく研いで濁りを軽く落とす。
③浸水:季節の目安=夏30分/春秋60分/冬60〜90分。
④水加減:標準は米と同容量+α(炊飯器の目盛り基準)。かためは-5%、やわらかめは+5〜10%。
⑤炊飯→蒸らし10分→ほぐす:釜底から切るようにほぐし、余分な蒸気を逃がす。
まずは炊き上がり重視で
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玄米の基本ステップ
①洗米:表面のぬかをやさしく落とす。割れ米を軽く選別。
②浸水:夏6〜8時間/冬10〜12時間目安。途中で1回水を替えると雑味軽減。
③水加減:米1に対し水1.6〜1.8倍(炊飯器の「玄米モード」推奨)。
④炊飯:玄米モード or 圧力鍋で加圧→自然減圧。蒸らし15分でふっくら。
⑤ほぐす:粒をつぶさないようにやさしく。
香ばしさと食べごたえで選ぶなら
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ライフスタイル別の選び方
・家族みんなで:食べやすい精米を中心に、週1回は玄米の日を作って栄養バランスUP。
・トレーニング/体重管理:昼は玄米で満足感、運動前後は消化の良い精米。
・小さなお子さま・高齢者:基本は精米。玄米はやわらかめ炊飯や発芽玄米で取り入れる。
よくある質問
・玄米は毎日でもOK?
→ 体調に合わせて。胃腸が弱い方は少量から、よく噛む/やわらかめ炊飯がコツ。
・白米は栄養が少ない?
→ 微量栄養素は減るが、主食としてのエネルギー源として優秀。副菜で補えばOK。
まとめ
食べやすさ重視=精米、栄養重視=玄米。
まずは「いつものごはん」を見直し、炊き方と保存でおいしさが長続き。
